わかやま新報掲載コラム「あきらめたらアカン!」令和4.4月号

「キミノコレGBA応援隊仲良し3人娘」

 今回はうれしいお話からのスタートです。羽生結弦さんと黒柳徹子さんのコマーシャルで有名な、東和薬品の主催で行われた高校ビジネスコンテストで、慶風高校のクラブ起業部の生徒が、エントリー数266チームから一次予選を通過しファイナリスト8チームに選ばれ最終審査会に進みました。そして見事に準グランプリを受賞したのです。ここで詳しくご紹介します。

 3月20日(日)大阪梅田で、第3回未来と健康のための高校ビジネスコンテストが開催されました。テーマは「地域社会にビタミンを〜地域の人々が健康であり続けるために〜」私たちが住むそれぞれの地域社会で、人々が健康で生きがいのある生活が続けられるように、あなたの目で地域課題を見つけて、その課題を解決できるビタミンとなるようなビジネスを提案するという題目のコンテストでした。

 慶風高校からは2年生3名の女生徒が出場いたしました。チーム名は「キミノコレGBA応援隊仲良し3人娘」題目は「カムカム エブリGBA! キミノコレファッションショー」でした。少子高齢化、過疎化が進み人口が減少している地域、慶風高等学校がある和歌山県海草郡紀美野町に於いて、引きこもりがちになるお年寄りを元気づけたい「おばあちゃん、おじいちゃんが若かりし頃着ていた古い着物をリメイクして、洋服に仕立てそれを着てファッションショーに出ていただく」こんなアイデアでした。
 先ず古い着物を集める、次に少子高齢化、過疎化の現状を調べる、そして一人暮らしのお年寄りの人数を調べる等については、地元の方々のご協力のおかげで順調に進みましたが「はたして本当に、このアイデアが地元のおばあちゃん、おじいちゃん達に受け入れて頂けるだろうか?」「特に、ファッションショーに出演して頂けるだろうか?」このことが一番心配したことでした。そこで、出演していただけるかどうか、おばあちゃん、おじいちゃんにアンケートを取って聞いてみました。そうすると意外な結果が出ました。おばあちゃん達よりおじいちゃん達の方が関心を持っており、やる気満々と言った感じでした。
 最終審査まで何度かリハーサルをしたので、生徒はもちろんのこと職員も参加して、いろいろとアイデアを出し一丸となって応援しました。この賞は慶風高等学校全員に頂けたものと思います。本当にありがとうございました。そして、このファッションショーをぜひ実現させたいと思います。

 次は、卒業生の文集より御紹介いたします。

息子は一年生の六月頃からお世話になりました。消極的な性格であったため学校生活をうまく過ごせるか心配していましたが、先生方の熱意ある指導の下、日常の学校生活はもとより、色々な経験をさせていただきました。ビジネスコンテストや英語スピーチコンテストへの参加の他に、青少年交流事業でブルネイ王国へ研修旅行に参加しました。そしてホームステイの受け入れもさせていただきました。中々できないような貴重な経験ができた事を非常にうれしく喜んでいます。その甲斐もあって、この三年間で高校生としての社会性や責任ある行動がとれるように成長できました。進路については、熱心に面接指導していただき、希望する大学に進学することができました。高校の三年間での貴重な経験は、これからの人生できっと役に立つことでしょう。(M君の父)

息子は中高一貫校に通っていましたが学校に馴染めず、親子で悩んでいた所、慶風高校の存在を知りご縁があり転入させて頂く事ができました。遅刻や欠席は多数しましたが、英語のスピーチコンテストや文化祭を通じて高校生らしい事も経験させて頂きました。そして何より息子の財産になったのは、ここ慶風高校で親友と呼べる友に出会えた事だと思います。本当にありがとうございました(Y君の母)